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たかデンタルクリニックでは今では当たり前となっている「ダイレクトボンディング」という治療法ですが、初めて目にする方のために今日はちょっと解説させていただきますね。
むし歯の治療は、
・むし歯とその周辺を削って「部分的な銀歯のかぶせ物」での修復
・大きく全体を削って「歯全体を銀歯やセラミックなどのかぶせ物」での修復
・むし歯をピンポイントで削って「その部位をコンポジットレジンと呼ばれる樹脂」での修復
と、大きく分けるとこの3つに分けられます。
ダイレクトボンディングは、上から3番目の樹脂での修復となります。
そんなの今までも受けたことあるし、何が違うの!と思われた方・・・・スルドイ!!!
この治療、歯医者であれば誰でもやろうと思えば出来る治療です。
しかし、
術者の技量の差によって結果は大きく変わってきます。
私は、12年前よりこの治療法に取り組んで研鑽を積んできました。いろいろ試行錯誤しながら行ってきましたが、現在はある程度皆様にご満足いただける結果が出てきましたので、当クリニックでの部分的なむし歯治療の第一選択は、「ダイレクトボンディング」になっています。
今日は、前歯の例をご紹介させていただきます。
「前歯が痛む、詰めたところの見た目も気になる」と来院されました。
診査をすると、前歯2本の間に樹脂の詰め物が適合不良であり、左右非対称の形態でした。目に見える大きなむし歯はありませんでしたが、詰め物の中にむし歯があるか、詰め物の接着が不良であるかが疑われました。また、審美的にも改善の余地がありました。診査結果を説明させていただき、ダイレクトボンディングを行うことにしました。
治療のポイントとしては、
・痛みの原因をしっかり取り除く
・左右対称の形態にする
・歯とコンポジットレジンの色を合わせる
・向かって左側のスジのようになって見えるところを消す
です。これらを念頭に置きながら治療を開始しました。
以前の詰め物と悪いところを取り除くとこんな感じになります。
その後、歯の形や左右対称性、色などを考慮しながら修復していきます。
そうすると・・・・
このような感じで治すことができます。
治療のポイントに上げたところは、上手く改善できたのではないでしょうか。
患者様にも喜んでいただきましたので、私としてもホッと一安心です。
このように最小限に削って、部分的に詰めて修復する「ダイレクトボンディング」を行ってみたい!、興味がある!という方は、一度お口の中を拝見させていただければ幸いです(メールでの相談は、実際拝見していないので一般的なことしかお答えできませんので、ご注意ください)。
では、今日も1日よろしくお願い致します m(_ _)m
院長 佐藤