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過去のブログで何回も見えることの大切さについてお話してきました。以前もお話したように、我々歯科医師は、先人からの教えを請う際に、よく「指先の目で見ろ!」「手指の感覚で感じろ!」「心の目で見ろ!」など、感覚的な話をされることがあります。我々歯科医師も普通の人間ですので、治療に対するセンスがあり、指先が器用な人もいれば、そうでない人もいます。なので、ゴッドハンドと呼ばれる人たちは、類まれなセンスの持ち主で、さらにたゆまぬ努力をしてきた人たちなのかもしれません。
しかし、そこそこのセンスの人間は、もう少し科学的に物事をとらえれば、ゴッドハンドに近づくことが出来るかもしれないと最近思うのです。
そのひとつが、如何にちゃんと見えるかだということは、以前にも申し上げたとおりです。
裸眼治療から低倍率のルーペ治療になり、そこから高倍率のルーペ治療になり、さらにマイクロスコープを用いた顕微鏡治療へと私も20年以上かけてこのように臨床スタイルが変化してきました。今まで見えなかったものが見えるようになると、感じ方も変わってきます。その結果として、精密で安心・安全な治療が出来るのではないかと最近思っています。
そんな私ですので、さらなる精密さを求めて新たな武器を導入しました。
患者さんからすればなんのこっちゃと思うかもしれませんが、治療の時に使うデンタルミラーです。このミラーを見ながら我々は歯を削ったりするのですが、削る時には水を出しているので、その水しぶきで治療部位が見えなくなってしまうことが多々あります。ミラーのポジションを変えたり、アシスタントに協力してもらいながら何とか治療をしているのが実状ですが、今回のミラーシステムは、今までのそれらの悩みやストレスを大きく改善してくれます。
先ずは、百聞は一見にしかずその違いをご覧ください!
全く水しぶきの影響を受けないという訳ではありませんが、格段に治療がしやすくなりました。
また、私が苦手としていた奥歯の被せ物の形成もこんな感じでバッチリ見えるようになりました。
このような訳で、私自身また「見える」ということが少しレベルアップしたのではないかと思います。
さらに、今後も「見える」を含めた精密で安全・安心な治療を追及していきたいと思います。
院長 佐藤