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むし歯の治療もいろいろ

火曜日, 8月 4, 2020 @ 05:08 AM

当クリニックで行っているむし歯治療は、虫歯の大きさ、範囲、難易度、患者さんのご希望などを踏まえてダイレクトボンディングやかぶせ物で治していきます。

今回の治療は、診療にあたる先生によってまさに大きく治療方針が変わる例だと思います。どれが正しいということはありませんが、患者さんにとって何がベターなのか?、ベストなのか?、自分の持っている技術で何が出来るのか?ということを考えた末に導きだした答えだと思っていただければ幸いです。

コチラの患者さんは、88歳の女性。人生の大先輩です。米寿を迎えた現在もご自身は歯20本以上残っており、国と日本歯科医師会が掲げる「8020運動」(80歳までに20本以上歯を残そう!)を見事達成されている方です。歯には歴史を物語るすり減りや歯周病も見受けられますが、3ヶ月毎に定期検診とメンテナンスを受けていただいていることで大きな問題もなく維持できております。しかし、ここ数ヶ月磨きの難しい上の歯の“奥の奥”がむし歯の兆候を示してきており、今回治療介入となりました。

 

さて、ここで問題・・・。むし歯はそこまで大きくはないのですが、場所が“奥の奥”・・・(汗) 治療はお口の前から器具を入れて行います。決して喉の奥から手を出すことは出来ないので、必然的に通常は健康な部位も含めて大きく削らなければなりません。

高齢でもあるので、治療時間は出来るだけ短く、さらに今までのお口の環境を大きくは変えたくないということを考えると何とか『ピンポイントでむし歯の治療を行いたい!』となります。当クリニックには幸い“奥の奥”を見ることが出来る「マイクロスコープ(顕微鏡)」がありますし、そこは可能な限り「ピンポイントで削ることが出来る器具」もあります。もちろん、こういう治療の「経験とノウハウ」もあるので、迷わずダイレクトボンディングという治療の選択となりました。

 

治療は至ってシンプル!このヘアピンのように曲がった特殊な切削器具を使ってむし歯周辺をピンポイントで削合していきます。可能な限り健康な部分は残しながら。その後は、樹脂の詰め物をしていくのですが、お口の湿潤環境で歯との接着が悪くならないようにラバーダム防湿を行います(この水色のシートですね)。

 

そして、過不足ないように詰めていき、最後に形を整えて研磨をします。

 

治療部位を確認しても段差はなく滑らかな状態です(段差があるとそこに汚れが溜まってしまいます)し、レントゲン的にも根の形から移行的になっているのが分かります(白い部分)。

治療時間も比較的短時間で済みました。大きな治療を行っていないので、今までと変わりなくお食事も出来るでしょう。

今回のようなケースでは、様々な治療法が考えられます。私の答えがベストというわけではありませんが、今回のような最小限の介入がこの患者さんにとってはベターではないかと思っています。

マイクロスコープ×ダイレクトボンディングは、いろいろな可能性を秘めていると思いますので、ご興味のある方はご相談いただければ幸いです。

さて、今回の秘密兵器の切削器具は、いつもお世話になっている「錦部製作所」http://www.nishikibe.co.jp/の製品です。マニアな先生たちはご存知かと(笑)

かゆい所に手が届く、そしてマイクロスコープのことを理解している素晴らしい製品を作ってくださる素晴らしい会社です。我々の仕事は、クリニックのスタッフだけでなく、その先にいらっしゃる多くの会社、メーカー、ディーラーさんから成り立っています。これからも多くの方々に助けられながら「チームデンタル」で患者さんのお口の健康に携わっていきたいと思います。

では、今月もよろしくお願い致します。

院長 佐藤