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今回の患者さんも何とか抜歯を回避できないかとご紹介で来院されました。
初回は、診査とカウンセリング
根管治療に関わるいろいろな診査をさせていただき、何がこの歯で起きているのか、何が原因で症状が出ているのかを探っていきます。
レントゲン写真は、このような感じ。よくある隙間がありそうな根の詰め物・・・。
そして、お口の中はこのように歯肉が腫れ、押すと膿が出てきます。原因は・・・・。
レントゲン写真の矢印の所が怪しい・・・。
金属の心棒が3本歯の中にあるのですが、矢印の部分だけが、神経管の方向とちょっと違う。ここに原因のひとつがありそうだなと。
その辺を気をつけながら、神経管の中の細菌感染を除去していくと・・・
案の定予想通り神経管の脇のところに神経管とは違う穴が開いていました(パーフォレーションと言います)。この穴が外と交通しているので、常に細菌が出たり入ったりしており、結果として膿の袋を作ってしまっていたのです。
なので、この穴は放置するわけにはいかず、しっかりと洗浄した後、特殊な材料で封鎖をしました。その後、神経管もしっかりキレイに洗浄して最終的な詰め物をしました。
そして、先日6ヵ月後の経過観察で来院していただき・・・
もちろん、経過良好です(^0^)/
歯肉の状態も問題なし!
もう、かぶせ物を入れていただいても大丈夫ですので、主治医の先生と相談して最良のかぶせ物を入れてくださいね。
というわけで、次回半年後に再度確認させていただき、1年経過をもって完全終了となります。
治療終了の時に患者さんから実は当クリニック来院時は半ば抜歯だろうとあきらめていらしたとの事で、歯が残って本当に嬉しい!と喜びの声をいただきました。我々は最善を尽くすだけなのですが、やはり患者さんからそのような言葉を掛けて頂くと本当に嬉しく、幸せな気持ちになります(^0^)
だからこそ、次の患者さんへの活力となります!
ひとりでも多くの患者さんが歯のことで悩まないように、我々が出来ることをしっかりと今後も行っていきたいと思います。
ご紹介いただいた先生誠にありがとうございます。そして最後までついて来て下さった患者さんも誠にありがとうございます。
では、今週もあと1日がんばります!!!