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むし歯の治療に対してどれくらい引き出しを持っているか

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たかブログ歯科治療ブログ

むし歯の治療って患者さんが思っているほど実は簡単なものではありません。むし歯の大きさ、深さによって変わるのはもちろん、どこにむし歯が出来るかでも大きく変わってきます。

今回の患者さんは結構よくあるパターンなのですが、歯医者泣かせでもあるのも事実のパターンなのです。

親知らずがちょっとだけ顔を出しているのですが、ここ2~3年大きな変化はなく、どうも手前の歯にぶつかっていてこれ以上出てこないのかな?という状態が続いていました。むし歯の予防を考えれば親知らずを抜歯すれば安全だったのですが、出来れば親知らずの抜歯はしたくないとの事で、保留となっておりました。

しかし・・・

歯磨きもがんばっていただいていたのですが、間のところが少し黒くなってきたことで、これはとうとう治療介入の時期にきたことを伝え、抜歯を行いました。

すると、

やはり、

この部位にはむし歯が出来ており、穴が開いていました。

一見するとそんなに大きくないむし歯なのですが、むし歯の位置が悪い・・・(T_T)

治療器具はお口の前からしか入りませんので(喉の奥から治療が出来れば楽勝なのですが)、このむし歯をしっかり見て確実に除去するには、じつは最低このくらい削らないといけません。

つまり、健康な歯の後ろ1/3は削らないと見えないのです。なので、一般的には大きな部分的な銀歯や全体をかぶせるクラウンの治療になることが多いのです。しかし、これらの治療を行ってもこの奥の奥の部位の精密な適合を得ることは結構難しいのも事実です。

同業者の方は、皆さんそうなんだよな~とこの痛しかゆしの状況がわかると思うのですが、患者さんからすると

「どうにかピンポイントで治療出来ないの?」

と思われることと思います。

そこで、治療方法はないかと頭を捻り、

・むし歯がしっかり見えて

・むし歯をしっかり削れて

・削ったところにしっかり詰めて

・詰めたところをしっかり調整

できればピンポイントの治療も可能になります。

なに、当たり前のこと言っているんだと思われるかもしれませんが、これが本当に難しい~(^_^;)

先ずは、マイクロスコープでしっかり見ながら特殊な機械で削っていくと・・・

こんな感じになります。そして、樹脂を詰めて形を整えて、研磨をすると

こんな感じになります。

レントゲン写真は、

こんな感じ。

なんとか必要以上に削らない、再発しないための段差の無い樹脂の詰め物のピンポイントの治療が出来ました~♪

奥の奥の治療は本当に難しい。でも、また1つ治療の引き出しが増えたかなと思っておりますので、このようなケース(年に数人でしょうが・・・(汗))にも対応できるかと思います。

このような状況で悩まれている方がいらっしゃいましたら一度ご相談いただければ幸いです。

では、今週もどうぞよろしくお願い致します。

 

院長 佐藤

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