久しく治療ブログを書いていなかったので・・・ ―ダイレクトボンディング編―
しばらく治療に関するブログを書いていなかったので、本来の趣旨に戻って今回は治療ブログを・・・。
ダイレクトボンディング編です。
たかデンタルクリニックの部分修復の第一選択は、ダイレクトボンディングになることが多いです。それは、前歯や奥歯、いろいろな形に対応できること、また歯との接着や適合性に優れていることから私自身の好みの治療法ともいえます。
今回は、前歯の隙間が気になる患者さんの治療です。
初診時
真ん中の隙間の程度はそれほど大きくありませんが、よ~く観察すると実はバランスをとることが難しそうだなと・・・(汗)
歯の生えている方向や形が左右対称であれば治療はしやすいのですが、左右で微妙に方向が違う。そして、前歯6本見ると左右の高さが違い、斜めになっている・・・(大汗)
ただ隙間を埋めるだけならば難しくはありませんが、これらのことも考えながら如何に満足いく結果に導くことが出来るか!まさに腕の見せ所です(^0^)///
患者さんのご希望を聞きながら、イメージの共有を図るために簡易的に詰め物をしてみます。
この段階からさらに歯の長さや形を煮詰めて方針が決まったところで、初日は終了。次回が本番です。
治療に際しては、歯の接着を阻害する唾液や血液、呼気などの湿気を抑えるためにゴム状のシートのラバーダム防湿を行います。根管治療ではお馴染みだと思いますが、ダイレクトボンディングでももちろん行います。
その後は、歯の表面を薬液処理して充填に移っていきます。
歯の裏側から順番に樹脂を積み重ねていきます。
そうすると、こんな感じになります。
これで完成!・・・ではなく、ここから歯の表面のデコボコを再現しながら自然に見えるように形態修正をして、その後研磨をして歯と同じような艶感を出していきます。
治療直後は、こんな感じです。歯を長時間乾燥状態にしていたので、歯は白く変色しています。しかし、その後水分を摂ったりして普段通りの生活を送っていただければ元に戻りますのでご安心を!
1週間後に色が合っているか、形や適合、咬み合わせなど問題ないか再チェックをします。その時がこちら!
いかがでしょうか?色はマッチしていますね。歯肉との調和も良さそうですね。修正するような適合不良もありませんでした。そして何よりもお顔に対して歯が真っ直ぐ生えているように見えます。
患者さんにも大変喜んでいただきました~♪
今後は、ご自身でのセルフケアとクリニックでのメンテナンスがんばってくださいね!
ここで、1つ注意事項!
当クリニックでメンテナンスまで行っていただける方は問題ないのですが、そうでない方は、ご注意ください。折角詰めた樹脂に、メンテナンス時の超音波の機械が当たってしまうと黒く傷になることがあります。そうならないように事前にお伝えください。その上で適切なメンテナンスを受けてくださいね(適切なメンテナンスも難しいのですが・・・)。
といった感じで、久しぶりの治療ブログになりましたが、今年はもっと皆さんに治療に関する情報発信が出来ればと思っていますので、がんばって投稿したいと思います。
院長 佐藤